退職者の埋め合わせの時間やコストも増大

近年転職者が年間300万人を超え増加傾向が続いています。一方で少子化が進み企業は恒常的な採用難、人手不足という現状があります。

2018年2月の有効求人倍率は有効求人倍率2,13倍と4カ月ぶり最高値更新となりました。

新卒者も転職者も非正規社員も採用できず人手不足倒産も出ています。そこで採用が困難なら今いる社員に長く働き続けてもらう事を考えてみましょう。

優秀、貴重な若手等辞めてほしくないが

苦労して採用して仕事を覚えて有能な人材に育った人に退職されるほど「痛い」事はありません。

有能な社員が企業に長くとどまり能力を発揮する事、定着をどのようにするのかを考える必要があります。

ある調査では期待していた社員に辞められた事ことがある管理職は8割に上ると言っています。

慰留はできなかったケースも7割以上です。退職理由が現在の組織に対する不満が主な原因の場合、会社側は職場の状況にも気を配る必要があります。

退職者はなかなか本音を話してくれません。悪い感情が残留者に伝染しないようにしなくてはなりません。

会社に対する良くない噂が最近はSNS等で流布されるケースも有り、それが採用難にならないとも限りません。

新しい職場を探している人にとって「社員が長く勤めている」事は安心材料になります。

苦労して採用した若手社員、組織の中核として活躍する中堅社員、長年の経験を持つベテラン社員、そのような社員を定着させ、長く活躍してもらうにすることは人手不足の今、企業にとって重要課題です。

同業他社より社員定着率向上を目指す

人材定着率は業種により違いますので同業種内での差を考える必要があります。

引きとめたい社員とは業績が高い社員ばかりでなくコミュニケーション力の高さやモチベーションの高い人材と言う事ができます。

20代転職者の調査では退職理由は労働時間や働く環境、経営者、上司、同僚との人間関係、会社の成長が見込めないとの順になっています。「他にやりたい事がある」の言葉の裏側にこれらが複合的に含まれていると言えるでしょう。

長く働き続けるには労働条件等の「働きやすさ」と仕事の内容的側面として「働きがいの向上」で仕事を通じた成長感や達成感も重要と言えるでしょう。

2019年2月の転職市場の概要

・2019年2月の求人倍率は、2.13倍(前月比±0pt/前年同月比-0.40pt)。
・求人数は前月比102.4%、転職希望者数は前月比102.4%。
・求人数は前年同月比103.7%、転職希望者数は前年同月比123.1%。
・求人数は調査開始(2008年1月)以来の最高値を更新。
・業種別では、8業種(「その他」を除く)のうち「金融」「サービス」「商社・流通」「IT・通信」「メーカー」「メディカル」の6業種で前月から求人数が増加。
前月比で求人の増加率が特に高かったのは、「金融」(前月比106.7%)、「サービス」(前月比104.3%)。
前年同月比で求人の増加率が特に高かったのは、「金融」(前年同月比133.0%)、「メーカー」(前年同月比111.2%)。
・職種別では、11職種のうち「技術系(化学・食品)」「営業系」「技術系(電気・機械)」「企画・管理系」「技術系(IT・通信)」「技術系(メディカル)」「クリエイティブ系」の7職種で前月から求人数が増加。
前月比で求人の増加率が特に高かったのは、「技術系(化学・食品)」(前月比106.4%)、「営業系」(前月比104.8%)。
前年同月比で求人の増加率が特に高かったのは、「事務・アシスタント系」(前年同月比141.7%)、「技術系(化学・食品)」(前年同月比117.4%)。

 

DODA転職求人倍率レポート2019年2月より