補助金と助成金の基本的な違い

企業が受ける補助金や助成金は企業運営にとって、資金調達手段として欠かせないものですが、補助金と助成金は違いがあります。

  • 給付金の出どころの違い

補助金と助成金はお金の出どころが違います。補助金は経済産業省・中小企業庁が実施する国庫からの給付金ですが助成金はそれ以外の省庁や自治体等が実施する給付金で、よく耳にするのは厚労省の雇用関連の助成金でしょう。間違えて助成金を補助金と呼ばれる助成金もあるようです。

  • 事業投資と人材投資の違い

補助金は基本的に事業への投資ですから経済産業省に対する事業計画・収支計画書を出します。投資を受けた後5年間は倒産なく、事業が成長できる事業内容と収支計画がそろっている必要があります。補助金は企業に対する金銭的救済措置ではなく、投資家(経済産業省)向けの計画ですから儲かっていれば審査で加点されますが、赤字であれば減点されます。一般的には直近2期が黒字で債務超過でないことが条件とされています。給付が最高一千万ぐらいで助成金より高額なのが大きな違いです。助成金は厚労省であれば雇用環境・雇用条件の改善や社員教育等人材への投資が目的で、「労働者」に対して何か施策を行う、というのが特徴です。金額は数十万といったものが多いです。

  • 補助金の採択率・補助率とは

助成金は予算がなくならない限り条件がそろえばほぼ100%支給されますが、補助金の採択率は平均35%位といわれています。東京都の企業からの申請書のレベルが高いので地方の企業が不利にならないよう東京都は採択率が地方より低くなる措置が講じられています。地震、津波、大雨の被災地の都道府県は特例で採択率が高くなります。補助金の補助率は対象経費の1/2、2/3となっています。対象経費は公募要領で定められています。(消費税は除く)

  • 採択方法の違い

補助金は申請後審査、採点をし、点数の高い方から採択され助成金は申請後の審査の後受付順で採択されます。補助金でもIT導入補助金や軽減税率対策補助金は先着順です。補助金は採択後対象経費を支払い実施報告提出後清算払いされます。

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厚生労働省の助成金、経済産業省の補助金

 

一番大きく、そして明確な違いはこれなのではないでしょうか。

国の公的機関から企業に対して支払われるお金として、厚生労働省は助成金、経済産業省は補助金という呼び方を用いています。

つまり雇用を安定させるための国からのお金は助成金、公益となる事業を生むための国からのお金は補助金であるということができます。

 

条件に合えば誰でももらえる助成金、審査が必要な補助金

助成金の大きな特徴として、条件を見たせばとんどの場合給付を受けることができます。

一方で補助金の場合、コンペなどによる選考を突破しなくてはなりません。

理由として、厚生労働省の助成金は雇用の安定が目的であるため、新規雇用など施策を行った時点である程度の目的は達成されたといえます。

しかし経済産業省の補助金の場合、公益となる事業を行う主体(企業)は多ければいいというわけではありません。

そのため選考を行い、条件にふさわしい企業を選ぶ、という方式がとられるというわけです。

また補助金の場合、審査をしてから金額が決定されるのが通例で、満額もらえることは多くありません。

補助金は、多くの面で給付までのハードルが高く設定されています。

長期でもらえる助成金、期間限定の補助金

これも前の違いに近いですが、助成金は基本的に期限がありません。

なので、例えば条件に見合う雇用などを毎年継続的に行っていれば、継続的に助成金を収入として見込むことができます。

一方補助金は、多くの場合期限が決められおり、期限を過ぎると募集が終了します。

普段から事業の構想を立てておき、自社に見合ったような補助金の募集があれば、すぐに対応することが重要になってきます。

つまり

・厚生労働省の助成金は、雇用の安定が目的であり、条件を満たせばほぼ必ずもらえる。

 

・経済産業省の補助金は、公益のための事業育成が目的であり、給付までのハードルが高い。

ということになります。