退職金は永年勤続後のまとまった資産

サラリーマンの方で定年後の生活について漠然とした不安を抱いている方も少なからずいらっしゃると思います。

現実的にみると老後の保障が十分とは言えないまでも定年後再雇用制度や老齢年金が普通に支給される状態であれば贅沢を言わなければ食べては行けるでしょう。

むしろ老後の大きな計算違いとなってしまうのは、退職金が出た場合、その使い途によっては老後計画が大きく狂ってしまう事があるかもしれません。

退職金は永年勤めた会社からのまとまったお金であり、一度にそんなに大きなお金を手にする事はあまりないからです。

永年働いたご褒美か?

定年退職した時に多くの人がそれは永年働いた会社からのご褒美と感じてしまう事があります。

しかし企業年金や退職金は給与の後払いです。

本来給与の上乗せで払う分を企業が社員の老後の為に給与の一部を積み立てている退職給付制度であり、企業にとって将来支払わなければならない退職給付債務です。(たまに退職金前払いの企業もあります。)

しかし受け取る本人がご褒美と思っているとパッと使ってしまったり、贅沢をしてみたくなりますがこれは現役時代の収入より減額される収入を補てんするものと考えると無駄使いはできないものです。

豪華客船世界一周クルーズなどに使うのも良いでしょうが思いつきでなく現役時代に別枠で貯める等の工夫も必要でしょう。

余裕資金を支給された?

もうひとつの誤り易いケースとして資産運用と言う言葉に乗ってしまう事です。

退職金は余裕資金と言う勘違いをして慣れない投資を始める事です。

下手をして投資経験が無い人がまとまったお金を増やそうと一度に大きく株式投資等で失ってしまう事があります。

定年時に既にゆとりある資金を持っている人はともかく、これからの生活に充てるお金を大きく使うのは危険行為です。

余裕資金と勘違いして生活資金である事を忘れがちになりますが、投資を行う場合でも少しづつ準備を始めてから行う必要があるでしょう。

大きなお金を一度に手にする退職金を目の前にして気分は高まりますが退職金はまずこれからの老後資金と意識して大切に管理、計画的に使う事が大事です。

退職金の使い方には注意しましょう

********************************************************

・退職金の税金 退職金の受取方法には、「年金形式」または「一時金」がありますが、一定の金額までは税金がかかりません。

年金形式の場合は、公的年金と合わせて、65歳未満なら70万円/年を超えた分、65歳以上なら120万円/年を超えた分が、雑所得として課税されます。

一方、一時金の場合は、税制面での優遇が大きく、勤続年数に応じた非課税枠があり、長く勤めた方ほど税金がかからないしくみです(下表)。

さらに、非課税枠を超えた金額については、その半分だけが課税されます。

勤務先に「退職所得の受給に関する申告書」を提出すれば、非課税枠を考慮された所得税・住民税が天引きされて振り込まれます。

申告書を提出しない場合は、20.42%の所得税が源泉徴収され、後から確定申告が必要になりますので、注意しましょう。

・使う時期によって資産を分ける  退職金だけではなく、これまで貯めてきた金融資産も合わせて、預け先や運用方法をみていきましょう。

まず、使う時期によって、短期資金(1年以内に使う予定のお金)、中期資金(1年~5年以内に使うお金)、長期資金(5年以上使う予定のないお金)に分けて考えます。

例えば、1年以内に使う生活費の取り崩し費用や、住宅ローンを一括返済するための費用などは、短期資金に含まれます。

中期資金も減らしたくないお金ですから、安全性を重視します。普通預貯金よりも多少金利の高い5年以内の定期性預貯金や国債などを活用するといいでしょう。

しばらく使う予定のない長期資金の一部は、収益性が期待できる投資信託などの金融商品を活用します。これらに投資する金額の割合は、元本割れなどのリスクにどの程度耐えられるかを考慮して決めましょう。

ゆうちょ銀行HPより